定番のおすすめ絵本紹介④

2025年10月26日日曜日

えほん クリスマス

t f B! P L

急行「北極号」

作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ / 対象:4–8歳

真夜中、少年を乗せた列車が静かに走り出す――行き先は北極。鈴の音、夜気の冷たさ、蒸気の匂いまで感じる写実的な画面が、読むたび家のリビングを“映画館”に変えます。最後に残るのは、信じる心がある人にだけ聴こえる鈴の音。親子で共有したい、冬のマスターピース。

#サイレントな余韻#映画的体験#信じる力
推しポイント
  • 光と影のコントラストが圧倒的
  • “信じる/疑う”を自然に語れるテーマ性
  • 冬の読み聞かせ会で主役級の満足度

読み聞かせのコツ:クライマックス前に一拍の“沈黙”を。最後は小声で締めると鈴の音が心に残る。

クリスマスのふしぎなはこ

作:長谷川摂子 / 絵:斎藤俊行 / 対象:3–6歳

小さな箱をのぞくと、なぜかサンタの世界が見える――“待つ時間”そのものをワクワクに変える名作。毎日少しずつ読むと、当日までのカウントダウンがご褒美時間に。短い言葉と暖色の画面で、低年齢でもすっと物語へ入れます。

#アドベント気分#想像力#家族時間
推しポイント
  • “待つこと=楽しい”にひっくり返す構造
  • 毎晩1〜2見開きの“積み上げ読み”が映える
  • 読み終わりに余韻が残るラスト

読み聞かせのコツ:箱をのぞく仕草を一緒に。家でも“ふしぎな箱”を作ってごっこ遊びへ発展。

ウィロビーさんのクリスマスツリー

作・絵:ロバート・バリー / 対象:3–7歳

大きすぎたツリーの“てっぺん”が、次々と誰かの“ちょうどいい”に。お屋敷から森の仲間まで、幸せが連鎖していく気持ちよさに、ページをめくる手が止まりません。分け合う喜びを軽やかに描いた、読後ほっこりのクリスマス名作。

#リレー構造#やさしい連鎖#読み聞かせ映え
推しポイント
  • “次はだれのところへ?”の予想で参加度UP
  • 登場キャラが多く掛け合いが楽しい
  • 最後まで気持ちよく駆け抜ける構成

読み聞かせのコツ:受け取る相手ごとに声色を変えて“連鎖のワクワク”を演出。

めがねうさぎのクリスマス

作・絵:せなけいこ / 対象:3–6歳

クリスマスの夜におこる“小さな事件”――こわがりも笑いに変えてくれる、切り紙と色面のキュートな世界。驚かせたい気持ちも、仲良くしたい気持ちも、ぜんぶひっくるめて“楽しいクリスマス”に着地させてくれる安心の一冊です。

#ロングセラー#緊張と緩和#読みやすい言葉
推しポイント
  • “ちょっぴり怖い→安心”の起伏が心地よい
  • 切り紙の表現で視覚的に訴える
  • 行事が苦手な子にも寄りそう

読み聞かせのコツ:“怖がらせ場面”は声量を落として、オチで一気に明るく。

サンタさん、だいじょうぶ?

作・絵:ペク・ヒナ / 対象:4–8歳

ちょっとピンチのサンタを、町のみんなでお手伝い。立体人形とライティングで撮影された“写真絵本”ならではの臨場感が、ページから飛び出すようなワクワクを生みます。ユーモアの奥にある、見えないところで支え合う優しさにじんとくるはず。

#立体造形#助け合い#楽しい仕掛け感
推しポイント
  • 写真表現で“本当に起きている”感触
  • お手伝いのロールモデルになる
  • 何度見ても小ネタが増える作り込み

読み聞かせのコツ:写真の“光”を指差しで鑑賞→撮影ごっこやジオラマ工作へ発展!

ロッタちゃんとクリスマスツリー

作:アストリッド・リンドグレーン / 絵:イロン・ヴィルクランド / 対象:4–8歳

“自分のツリーは自分で手に入れる!” ちょっぴり頑固でチャーミングなロッタの行動力に拍手。ハプニングをくぐり抜け、家族の温かさに着地する流れは、読後の満足感が段違いです。北欧の街並みや冬服の描写も眼福。

#北欧クラシック#がんばる気持ち#情景美
推しポイント
  • 日常に潜む“冒険”の醍醐味
  • 家族と地域のつながりが温かい
  • 季節の空気感を吸い込める筆致

読み聞かせのコツ:ロッタの決め台詞は元気よく。達成後は小さく“やったね”で余韻を演出。

くるみわりにんぎょう(絵本版)

原作:E.T.A.ホフマン / 画:エロール・ル・カイン / 対象:5–9歳

バレエでおなじみの物語を、豪奢な絵で堪能。夜ごとの魔法、壮麗な衣装、舞台のような構図――ページをめくるたび“音楽”が聴こえてくるよう。少し長めでも、クリスマス前後の特別な夜にじっくり味わいたい一冊です。

#クラシック名作#美術鑑賞#長め読み
推しポイント
  • “観る/読む”が同時に満たされる豪華さ
  • 登場人物が多く配役読みが楽しい
  • 冬の特別読書に最適なボリューム

読み聞かせのコツ:章わけして数夜に分ける“連載読み”で負担なく完走。

まっくろサンタ

作・絵:たなかしん / 対象:4–8歳

赤いサンタだけがサンタじゃない? “まっくろ”の理由に、読んでびっくり、聞いて納得。常識をひっくり返す視点転換が、子どもたちの発想を自由にしてくれます。シンプルな色面と大胆な構図で、読み聞かせ会でも強烈な存在感。

#固定観念を超える#ビジュアルの強さ#考えるきっかけ
推しポイント
  • “なぜ?”を引き出す導入が秀逸
  • 色と形で訴えるモダンな画面
  • 読後の会話が盛り上がる

読み聞かせのコツ:正解を急がず“仮説大会”を。子どものアイデアを拾ってからオチへ。

クリスマスのまえのよる

原作:クレメント・C・ムーア / 絵本版(各種) / 対象:4–8歳

“トナカイが空をかける夜”を描いた古典詩。韻をふむ心地よいリズムで、子どもたちの胸に“聖夜の音楽”が流れ込みます。版によって絵の味わいが変わるので、家庭の一冊を選ぶ楽しみも格別。サンタ伝承の“基礎教養”としてもおすすめ。

#古典#読み上げが楽しい#トナカイ伝承
推しポイント
  • 韻と反復で耳が喜ぶテキスト
  • 絵柄違いで“推し版”を見つける楽しみ
  • サンタ像の原点に触れられる

読み聞かせのコツ:テンポは早すぎず。韻が心地よく響く速さでリズム読み。

ミッケ!クリスマス

文:ジーン・マルゾーロ / 写真:ウォルター・ウィック / 対象:4歳〜大人

“見つけて、叫んで、拍手!” クリスマスならではのオーナメントや雪のアイテムがぎゅっと詰まった、参加型のさがし絵。世代を超えて同じページで盛り上がれるので、パーティの“場が温まる一冊”としても最強です。写真の緻密さは眺めているだけでもうっとり。

#参加型#大人数OK#写真の美
推しポイント
  • 難易度に幅があり年齢差OK
  • “競う/協力する”どちらも楽しめる
  • 写真の物量がプレゼント映え

読み聞かせのコツ:タイマーを使って“30秒チャレンジ”などミニゲーム化で熱狂度UP。

このブログを検索

ブログ アーカイブ

人気の投稿

QooQ