定番のおすすめ絵本紹介②

2025年10月26日日曜日

えほん クリスマス

t f B! P L
今回はクリスマス編

14ひきのクリスマス

作・絵:いわむらかずお / 対象:3–6歳

薪をくべる音、針葉樹の匂い、木の実の甘さ――森の家族が一つひとつ手を動かして聖夜を迎えるまでを、丹念な描き込みで追体験できます。ページのすみまで“暮らしの工夫”があふれ、読みながら「今年は何を作ろう?」と自然に会話が生まれる。忙しい季節でも心を落ち着かせてくれる、冬の定番です。読めば家の中まであたたかくなる一本。

#家族行事#季節感#あたたかい
推しポイント
  • 準備期間のワクワクを“体感”できる細密な絵
  • 毎回新発見がある“探し絵”的楽しさ
  • 家族の会話が増える導入本

読み聞かせのコツ:小物や食べ物を指差しで拾い読み→「家でも何を作る?」と会話に。

ぐりとぐらのおきゃくさま

文:なかがわりえこ / 絵:おおむらゆりこ / 対象:3–6歳

雪原に続く大きな足あと、森で待っていたのは――? 推理気分で足あとをたどるワクワクと、みんなで分け合うごちそうの幸福感がぎゅっと詰まっています。冬ならではの色彩とリズム感で、読み終わる頃には台所からいい匂いがしてくる気分に。シリーズらしい“歌いたくなる”フレーズも健在、年齢差のあるきょうだい読み聞かせにも強い一冊です。

#冬の名作#あしあと探偵#ごちそう
推しポイント
  • “足あと”でページが自然に進む快感
  • 分け合う喜びが明るく伝わる
  • 行事食の会話が広がる

読み聞かせのコツ:足跡ページで一拍おいて「だれだろう?」と予想を引き出す。

うさこちゃんのクリスマス

作・絵:ディック・ブルーナ / 対象:2–4歳

はじめてのクリスマスって、何をするの? ミッフィーが飾りつけや贈り物を通して“待つ楽しみ”を知っていく姿が、短い言葉と明快な色でまっすぐ届きます。読み手も聞き手も気負わずに、やさしく行事の流れを確認できるのがうれしい。小さな子の“行事デビュー”に自信をくれる、安心の一冊です。

#はじめての聖夜#シンプル#安心感
推しポイント
  • 短い文と大きな構図で低年齢に最適
  • 家族のあたたかさが自然に伝わる
  • 行事の“予習本”としても優秀

読み聞かせのコツ:飾りつけの場面で「お家は何を飾る?」と問いかけて参加型に。

ノンタン!サンタクロースだよ

作・絵:キヨノサチコ / 対象:2–4歳

“どうしてもサンタさんに会いたい!” ノンタンの素直な気持ちに寄りそいながら、待つ時間のドキドキ、眠れない夜のソワソワを、テンポのよい繰り返しで楽しく受け止めてくれます。読み終えるころには、明日の朝が待ち遠しくなる。就寝前の儀式にも頼れる、親子の味方です。

#人気シリーズ#待つ楽しみ#ハッピー
推しポイント
  • 繰り返し構造で安心して楽しめる
  • 夜のルーティンづくりに◎
  • サンタを信じる気持ちが育つ

読み聞かせのコツ:時計の場面で「あとどのくらい?」と一緒にカウントダウン。

サンタクロースと小人たち

作・絵:マウリ・クンナス / 対象:4–8歳

サンタ村の一年を“図鑑並みの密度”で丸ごと案内。工房の仕組み、世界中への配達計画、村の暮らしまで、細部の描き込みに大人も夢中になります。行事本として読むだけでなく、読み物として長い期間楽しめるのが魅力。冬休みの“読み返しループ”に入る、一家に一冊級の名作です。

#世界づくり#細部が楽しい#長く読める
推しポイント
  • “ながめる→読む→語る”が循環する
  • お仕事・地理・季節の学びが自然に
  • 大人も満足の情報量

読み聞かせのコツ:毎回テーマを決めて1章ずつ味わう“長期連載読み”。

さむがりやのサンタ

作・絵:レイモンド・ブリッグズ / 対象:4–8歳

ぶつぶつ文句を言いながらも、仕事は完璧――そんな“人間くささ”満点のサンタに、子どもも大人もニヤリ。冷たい夜風、屋根の雪、暖炉のぬくもりまで伝わるコマ割り演出が、絵本なのに映画のような体験を生みます。笑って、ちょっとほろり。家族で読むと会話が弾む、冬の鉄板です。

#名作#皮肉ユーモア#サンタのお仕事
推しポイント
  • 大人も満足のユーモア
  • コマ割り×情景描写で没入感
  • 読後の“語り”が楽しい

読み聞かせのコツ:サンタの独り言は低め・ぼやき調で演じ分けるとウケる。

まどから おくりもの

作・絵:五味太郎 / 対象:2–5歳

“まど”からチラ見えするシルエットを手がかりに、だれの部屋か当てていく参加型の名作。見えた“形”でつい早とちり→大笑い、の心地よいリズムが、ページをめくる手を止めません。読み聞かせ会でも盛り上がりやすく、プレゼント選びのヒントにも。親子の“コール&レスポンス”を楽しむならコレ!

#しかけ絵本#予想ゲーム#笑い
推しポイント
  • 当てっこで主体的に参加できる
  • 形の認識・語彙が育つ
  • 読み聞かせ映え抜群

読み聞かせのコツ:各ページで「だれのお部屋?」→子どもの答えを全肯定!

よるくま クリスマスのまえのよる

作・絵:酒井駒子 / 対象:3–7歳

“だいじょうぶ。ちゃんと来るよ。” 不安な気持ちをやさしく受けとめてくれる語りと、光と影が織りなす静かな画面。クリスマスの前夜にぴったりの、心を落ち着ける読書体験がここにあります。読み終えると、子どもは安心してベッドへ、大人はやさしい余韻に浸れる――寝る前の一冊に選びたい作品です。

#寝かしつけ#やさしい#余韻
推しポイント
  • 少ない言葉で情感が伝わる
  • “安心”の感情体験ができる
  • 静かな夜に合うテンポ

読み聞かせのコツ:声を落としてゆっくり。最後は“おやすみ”で静かに締める。

さんかくサンタ

作・絵:tupera tupera / 対象:1–3歳

まる・さんかく・しかく――シンプルな形が、ページの上で“クリスマス”に変身! ことばの反復とリズムの良さで、0・1・2の子も体を揺らしながら最後まで夢中。厚紙仕様で丈夫だから、プレゼントにも読み聞かせにもガシガシ使える。赤ちゃんの“最初の聖夜本”に迷ったらコレです。

#赤ちゃん向け#形あそび#リズム
推しポイント
  • 視認性の高い配色×太い線で集中しやすい
  • ことばの反復で記憶に残る
  • 扱いやすいボードブック

読み聞かせのコツ:図形を手で作りながら読む“手遊び読み”で一体感UP。

ねずみくんのクリスマス

文:なかえよしを / 絵:上野紀子 / 対象:3–6歳

小さな贈りものが、輪になって大きな喜びへ。静かな場面転換と余白の妙が、言葉以上に“思いやり”を伝えます。読み手の年齢に合わせて解釈が広がり、「誰に何を贈ろう?」と自然に考えたくなる。クリスマスの本質――“誰かを思う”をやさしく教えてくれる、永遠のスタンダードです。

#定番シリーズ#思いやり#読後ほっこり
推しポイント
  • 少ない言葉で深いメッセージ
  • 親子で語りたくなる余白
  • プレゼント選びのきっかけに

読み聞かせのコツ:贈り物の場面で「君なら何を贈る?」と想像を広げる。

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