モンスター・ホテルでおめでとう|不思議だけど、やさしい“お祝いの夜”
対象:小学校低学年/読みやすさ:ひとり読みにも◎/怖さレベル:やさしめ(2/5)
ここが推し!
- “怖い見た目”の奥にある、おっとり&親切なモンスターたちの人間味。
- お祝い準備→トラブル→みんなで乗り越える、安心の起承転結。
- 小物の描写や言葉遊びにクスッと笑える仕掛けが多く、再読が楽しい。
あらすじ(ややネタバレあり)
町はずれの古い郵便局と小さな公園のあいだに、煉瓦づくりの今にも倒れそうなビルがある。そこが、モンスターたちだけが 泊まれる「モンスター・ホテル」。ドラキュラさんはトマトジュースを愛飲し、フランケンくんはちょっと怖がり。今夜は “悪魔族のご長寿”のバースデーパーティー。ロビーには特大ケーキ、お祝いの飾り、たくさんの招待客が続々とやってくる。
ところが準備は大わらわ。ケーキのろうそくは数えきれないほどで、火をつけたらロビーが暑くなりすぎるし、気の早い モンスターたちは歌のタイミングが合わない。そこへ思いがけない小騒動が重なり、会場はプチパニックに——。 それでもスタッフと宿泊客が力を合わせ、ケーキを守り、会場を整え、やがて“おめでとう”の大合唱! 最後は主役のにっこり笑顔とともに、にぎやかで心温まる夜が更けていく。
※シリーズの導入巻として、主要メンバー(ドラキュラさん/フランケンくん ほか)のキャラクター性と“ホテルの流儀” が伝わる構成。怖さより“おもてなし”とユーモアが前面に出るので、初見の子でも安心して楽しめます。
こんな子におすすめ
おばけは気になるけれど怖すぎるのは苦手な子/にぎやかなパーティー話が好き/ シリーズ読みをはじめてみたい低学年に。
次に読みたい(第1期)
- モンスター・ホテルでこんばんは
- モンスター・ホテルであいましょう
- モンスター・ホテルでなつやすみ
- モンスター・ホテルでプレーボール
- モンスター・ホテルでクリスマス
- モンスター・ホテルでインターネット
- モンスター・ホテルでおばけバラ
- モンスター・ホテルでおどりましょう
- モンスター・ホテルでパーティーだ
まとめ
“怖い”より“やさしい”が勝つ開幕作。ドタバタの先にある一体感とお祝いの温度が、読後に心地よい余韻を残します。 シリーズ読みの入口にぴったり。


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