モンスター・ホテルでプレーボール|たぬきのたしちさんと、モンスターだらけの草野球!?
対象:小学校低学年/スポーツ×モンスター話/怖さレベル:やさしめ(2/5)
ここが推し!
- たぬきのたしちさんが「どうしても野球がしたい!」とがんばる、スポ根×モンスターの珍しい組み合わせ。
- 食中毒でピンチになった人間チームの代わりに、モンスターたちが草野球に参戦するというぶっとんだ展開。
- ゾンビ・カミナリ一家・からかさおばけなど、モンスターの特性を活かしたプレーがとにかく笑える。
あらすじ(ややネタバレあり)
町はずれにある「モンスター・ホテル」には、今夜もさまざまなモンスターたちが泊まりにやってきます。 そこへ現れたのが、たぬきのたしちさん。人間に化けて、朝の草野球チームに入っているのですが、 どうしても“本気の試合”をしたいという夢を抱いています。
ところが、大事な試合を前にして、人間チームに集団食中毒が発生。みんな寝込んでしまい、このままでは 試合を棄権するしかありません。しょんぼり落ち込むたしちさんの話を聞いたドラキュラさんたちは、 「それなら、モンスターたちでチームを組めばいいじゃないか」と、とんでもないアイデアを思いつきます。
しかし、モンスターたちは野球のルールも知らないところからスタート。サッカーやゲートボールとごちゃまぜに なってしまったり、ボールを見失って変な方向へ飛んでいったりと、練習はドタバタ続き。それでも たしちさんを喜ばせたい一心で、ドラキュラさん、フランケンくん、魔女、カミナリ一家、ゾンビたちが それぞれの特技を活かしてポジションにつきます。
そして迎えた試合当日。相手チームは、どう見ても“普通じゃない”選手たちを見てギョッとしますが、 事情を聞くうちにしぶしぶ試合を受けて立つことに。雷を呼んでボールをはじいたり、ゾンビならではの しぶとさを見せたりと、野球としてはちょっと「反則ギリギリ(?)」なプレーも飛び出します。
勝ち負け以上に大切なのは、みんなで本気で野球を楽しむこと。たしちさんの「やきゅうがしたい!」という 願いは、モンスターたちのおかげで思ってもみなかった形でかなえられます。ラストには、人間チームとの ちょっとあたたかい交流もあり、「モンスター・ホテル」らしいやさしい余韻が残る一冊です (最終スコアや細かいプレーの結末は本編でのお楽しみ)。
こんな子におすすめ
野球やスポーツの話が好きな子/モンスターものが気になるけれどこわすぎるのはNGな子/ 「がんばる姿」を応援する物語が好きな小学校低学年に。
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次に読みたい(第1期)
- モンスター・ホテルでクリスマス
- モンスター・ホテルでインターネット
- モンスター・ホテルでおばけバラ
- モンスター・ホテルでおどりましょう
- モンスター・ホテルでパーティーだ
まとめ
『モンスター・ホテルでプレーボール』は、スポーツのドキドキとモンスターたちのユーモアが いいバランスで混ざり合った一冊。「やってみたい!」という気持ちを応援してくれる物語です。


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